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22.09.06

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Vueとは?JavaScriptとの関係やフレームワーク・ライブラリについても解説!

WEBページを作成する方法を調べていく中で、Vueと呼ばれるフレームワークの紹介を見たことある人もいるのではないでしょうか?

本記事ではVueとは何かを解説し、混同されやすいフレームワークやライブラリといった言葉の解説、そもそもJavaScriptとはなんなのかといったことを解説していきます。

VueとはJavaScriptのフレームワーク

Vueとはユーザーインターフェースを構築するためのJavaScriptフレームワークです。ユーザーインターフェースとは、メールフォームやお問合せフォームのようなユーザーが目にするもの、操作するもののことを指します。

ユーザーが操作する画面と言うと簡単そうな印象を受けますが、システム的には以下のように複雑な要素を含みます。

  • ボタンや入力フォームといった「要素の表示」
  • 入力された情報の保持やエラーを表示するなど「入力値の制御」
  • ボタンを押すと情報を保持しながら次の画面に遷移するなど「ユーザー操作の制御」

Vueを用いることで、これらの機能を網羅したWEBページを簡単に実装することができます。

 

JavaScriptとは

JavaScriptとはWEBページに動きをつけるためのプログラミング言語です。

私たちが普段目にしているWEBページは、HTMLと呼ばれるWEBページを作成するための言語と、CSSと呼ばれる余白や色、背景色といったデザイン部分を作成するための言語の二つを組み合わせて作成されています。HTMLとCSSだけでは、動きのあるWEBページを作ることができませんが、JavaScriptを用いることで画像にマウスを当てると拡大されたり、ページを離れる際に表示されるポップアップウィンドウなど動きのあるWEBページを作ることができます。

JavaScriptや、JavaScriptを用いたフレームワークであるVueで実装されるWEBブラウザ機能は、フロントエンドと呼ばれます。

 

フレームワークとは?

フレームワークとは「構造・骨組み」を意味し、そのフレームワークを用いることで特定の簡易的な機能の全てを実装できるようなテンプレートのようなプログラムになります。

例えば、ショッピングアプリを開発する場合、ユーザーのログイン機能、決済機能、購入する情報を保持するカート機能、販売する商品情報を入力する管理者機能などが必要になります。フレームワークというのはこれらの機能が全て簡易的に実装されており、フレームワークのルールに従ってコードを記述することで機能をカスタマイズして実装を進めることができます。

Vueでは主に画面の表示とデータの保持や変更を一緒に担う仕組みが提供されます。前述の通り、Vueを用いないで開発を行う場合は画面を表示するHTML、ユーザーによって入力された要素を基に処理を行うJavaScriptの二つの仕組みを用いて開発が行われます。しかし、Vueを用いることでHTML、JavaScriptの二つのファイルを用意せずとも、ユーザーの入力を即座に画面表示に反映させることができます。このような機能をリアクティブと言います。

 

ライブラリとは?

ライブラリはフレームワークと似たもの、あるいは同じものと認識している人も多いと思います。ライブラリとは特定の機能を持ったプログラムを他のプログラムから呼び出し、別のプログラムでも利用できるように部品化し、一つのファイルに収納したもののことです。

JavaScriptでは、JavaScriptのプログラミングルールをより簡素にしたjQueryと呼ばれるライブラリや、日付を扱う関数をまとめたライブラリなどが存在します。フレームワークと違い、開発したい機能に必要な機能のみを読み込んで利用することが可能です。

 

Vueの特徴は?

これまで、Vueはフロントエンドの機能を実装するためのJavaScriptのフレームワークであると説明を行なってきました。それでは、Vueの特徴を詳しく見ていきましょう。

 

シンプルな設計のため学習コストが低い

Vueは基本的にHTMLとJavaScriptを組み合わせる書き方で実装を行います。そのため、すでにHTMLやJavaScriptを学習している人にとって、新規に覚えることが少なく、非常に学習コストが低いです。

また、Vueは日本の学習者が多く、日本語で書かれた解説記事などが多く存在します。英語のドキュメントを翻訳して学習を行う場合などに比べ、はるかに学習が行いやすいのも特徴です。

 

拡張性が高い

Vueは必要最低限な機能を備えたシンプルな設計になっています。そのため、Vueで構築したWEBページの中で、一部分だけを他のライブラリを用いて開発を行うことができます。反対に、WEBページの一部分だけをVueを用いて開発を行うこともできます。

ユーザーが使いやすいように表示が頻繁に行われるページはVueを用いる、Vueで使用できるライブラリを使用するために一部分だけVueで実装するなど、Vueを用いることでWEBページの開発に選択肢を増やしてくれるため、拡張性の高い開発が可能です。

 

SPAの開発が行いやすい

SPAとは「Single Page Application(シングルページアプリケーション)」の略で、他のページに遷移せず一つのページでWEBページを構成する設計構造のことです。従来のWEBページの設計では、入力値が変更されるたびに画面全部の更新が行われるため、更新に時間がかかるページなどでは表示速度が遅いなどの課題がありました。SPAでは画面全体ではなく、関連する一部分のみを更新する仕組みとなっているため、表示が早く、操作性が高いのが特長です。

Vueは変更された箇所に関連する部分のみを更新する仕組みとなっているため、一つのWEBページ内でデータの更新を行うSPAの開発に適しています。

SPAについての詳しい解説はこちら
SPA(シングルページアプリケーション)とは?注目のモダンな技術を解説!

 

少ない学習コストでフロントエンドの実装が可能

Vueはユーザーインターフェースを実装するためのJavaScriptのフレームワークであり、学習コストが低く、拡張性が高い開発が行えることが特徴であると説明を行ってきました。また、SPAなどモダンなWEBページを作成する際にもVueは有用です。

フロントエンドの開発を行う上で、HTMLやJavaScriptの学習は避けて通れませんが、その延長でVueを学習することで動きのあるWEBページを簡単に実装することができるようになります。Vueを学習することでSPAなどの開発も行えるため、興味がある人は学習してみましょう。