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22.01.04

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ベトナムオフショア開発は人気?選ばれる理由とは

今までオフショア開発依頼先の主要国として「中国」や「インド」が選ばれることが多かったですが、
近年それらの国の経済水準が高まってきており、国内で開発するよりもコストがかかるようになってきました。

そこで現在最も注目されているオフショア開発先は「ベトナム」です。
なぜベトナムが人気な開発先になったのか、選ばれる理由について紹介します。

なぜベトナムでのオフショア開発は人気になった?

ベトナムでオフショア開発が盛んな理由の一つが、ベトナムには若いITエンジニアが豊富にいることがあげられます。

下記は日本とベトナムの年齢別人口分布を表したものです。
45~49歳が人口分布の最も多い日本と比べ、ベトナムの平均年齢は31歳、人口分布の最も多い層が25~29歳と活気あふれる労働人口が多い国です。

出典:PopulationPyramid.net「世界の人口ピラミッド」

さらにベトナムではIT人材の育成に力を入れており、教育機関に積極的な支援をしています。
そこで優秀なIT人材のリソースを確保できるベトナムでのオフショア開発は需要が高いです。

また日本のオフショア開発先にベトナムが選ばれるようになった理由は、人件費を抑えることができるということです。

かつて、中国がオフショア開発先として人気がありましたが、高度経済成長のため人件費が高騰したということが背景にあります。
中国も優秀な人材を確保することはできるが、エンジニア単価が日本とさほど変わらない企業も出てきています。

ベトナムも徐々にエンジニア単価が上がってきていますが、それでも日本に比べると安く、日本のエンジニアの3分の1~2分の1程度に抑えることができます。

ベトナムに開発を依頼するメリット

勤勉で親日の国民性

ベトナム人は「勤勉で真面目」という国民性を持っていると一般的に言われています。
そういった国民性や親日であるという面から日本人と合いやすいことも、コミュニケーションが命のITプロジェクトを進める上で大切な要素になります。

さらに中国と比べるとベトナムは日本と良好な関係にあり、政治上のリスクも少ないというメリットがあります。
ベトナムでは日本語教育が盛んで、ブリッジSEとして活躍するエンジニアも多くいるため、
オフショアの課題とされるコミュニケーションもスムーズに取れるようになってきました。

コストメリットが出やすい

ベトナムにおけるオフショア開発の「コストメリットの良さ」は、他の開発先に比べても群を抜いています。

まず大きな理由は、優秀なスタッフが多いにも関わらず、日本に比べてリーズナブルな価格で業務を依頼できることです。
他にもコミュニケーションのストレスが少なく、友好的にプロジェクトを進められることも重要な要因でしょう。

ベトナムはオフショア開発先としては、最も安いわけではないですが、あらゆる面から考えると最もコストパフォーマンスが良いといえます。

日本にとって利便性が高い

ベトナムと日本の時差は2時間、直接現地へ向かう場合でも5,6時間程度と物理距離が近いことも魅力の一つです。
ミーティングなどをストレスなく行うことができたり、進捗品質管理を行いやすいことに繋がります。

また日本よりも祝日が少なく、ベトナムの方が営業日数が長いので、同じ1人月でもより多く開発日数を確保できるというメリットがあります。

ベトナムでオフショア開発する際のデメリット

将来的に単価が高騰していく可能性がある

一つ目はベトナムのエンジニア単価も年々上昇傾向にあるということです。
近年ではベトナムの経済も急成長しており、それに伴い、物価も人件費も少しずつ上がってきています。

オフショア開発を利用する企業側も、それを見据えた上で、導入することが必要です。

小規模開発は日本の方が低コストでできる場合もある

オフショア開発においてコミュニケーションをとるために、「コミュニケーター」や「ブリッジSE」を採用することが一般的です。
ブリッジSEは通常のベトナムエンジニアのおよそ1.5倍の単価と高くなるため、小規模短期間の開発では逆にコストがかかる場合もあります。

プロジェクトに応じて、オフショア開発やニアショア開発など使い分けることも必要になります。

メリット・デメリットを理解して、ベトナムでオフショア開発を成功させましょう

オフショア開発先の選択肢は複数ありますが、現段階で最もコストパフォーマンスが良い国であるベトナムが人気であることがお分かりいただけたでしょうか。
今後もベトナムオフショアは日本企業のソリューションの選択肢の一つとして大きな役割を担っていくことでしょう。

もちろんメリット・デメリットはどこで開発するにもつきものであり、それぞれの特徴を理解し対策していくことで自社の開発を成功に導くでしょう。