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22.03.08

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SESと請負と派遣…IT業界の契約方法の違いをわかりやすく解説!

企業が外部にリソースを確保する契約方法は色々とありますが、
似ているようで違うSES契約・請負契約・労働者派遣契約の3つの契約について内容を説明することは難しいのではないでしょうか。

今回は混合しやすいそれぞれの契約について解説していきたいと思います!

SES、請負、派遣についてぞれぞれ紹介

IT業界における契約形態はSES契約、請負契約、労働者派遣契約の3つに分けられます。
こちらでは混合されやすい3つの契約の特徴をそれぞれ解説します!

SES(System Engineering Service)契約

SES(System Engineering Service)契約とはIT業界における委託契約の一種で、エンジニアは発注元である企業に常駐し、
作業した時間に対して報酬を受けとる契約です。
発注元の企業に常駐するといっても、エンジニアは「派遣元(受注側)の企業の指示」に従って業務します。

そして、エンジニアの報酬は成果物に対するものではなく、あくまで「労働時間に対して報酬が支払われる」という点も特徴の一つです。
システムの完成などは支払い対象とならないため、業務の完遂を求められることはありません。

請負契約

請負契約とは契約形態の一種であり、企業が外部に業務を依頼する方法の一つです。
受注側は依頼された仕事を完了させることを約束し、発注側の企業はその完成物に対して報酬を支払います。
もしも納品物に不備があれば、発注側が受注側に修繕を要求することも可能です。

請負契約を結んだ場合、発注側は受注側に仕事の方法を指示することができません。
完成までの過程は受注側に一任し、完成品に対して報酬を払うという特徴があることを理解しましょう。

請負契約とはSESと同じように「派遣元企業の指示」に従って業務を行います。
ただし、請負契約では「完成した成果物に対して報酬が支払われる」ため、労働時間は関係ありません。
あくまで成果物に対しての報酬のため、何時間働いても完成するまでは報酬が支払われないということを覚えておきましょう。

労働者派遣契約

労働者派遣契約とは一般的に知られている「派遣」のことを指しており、労働者を派遣先企業の業務に就業させることを目的とした契約となります。
労働者派遣契約の場合、発注側に指揮命令権が所在し、業務の管理を行うことになるので、労働者は「派遣先企業の指示」に従って業務します。
また労働者は業務における完成責任を負うことはないので、「労働時間に応じて報酬を受けとる」ことができます。

受注側は繁忙期など一時的に人手が足りない時に、必要な分人員を入れることができるので、自社の人材を穴埋めをすることが可能です。

SES、請負、派遣の違いを比べてみる

上記では混合されやすい3つの契約方法の特徴を解説しました。
続いて3つの契約方法の違いを比較して紹介します!

SES契約と請負契約の違い

SES契約と請負契約において指揮命令権は「派遣元の企業」にあるという点が共通していますが、
何を目的とした契約という点が違いになります。

簡単にいうとSES契約は仕事の実施(労働)自体を約束し、請負契約では成果物の完成を約束します。

上述した通り、SES契約において報酬は完成品に対してではなく、労働した時間に対して支払われます。
一方で、請負契約の場合には、成果物の完成に対して報酬が支払われるので、請負契約は成果物を納品して検収が完了しなければ、報酬が得られません。

SES契約と労働派遣契約の違い

双方において労働時間に対して報酬が発生するという点では共通していますが、
SES契約と派遣契約の違いは、誰からの指示で動くかが決まる指揮命令権の所存です。

SES契約の場合には、客先に常駐していても指揮命令権は雇用されている自社に存在。一方、派遣契約の場合には、指揮命令権は派遣先のクライアント企業に存在します。

もしも、SES契約を結んでいるにも関わらず、実際にはクライアントの指示で業務を行っていた場合は違法な偽装請負とみなされる可能性があるため注意が必要です。

契約形態 内容 業務指揮命令
SES契約(準委任契約)
・仕事に対する完成義務はない契約
・労働時間に応じて報酬を受け取る
受注側
(ベンダー側)
請負契約
・仕事の完成義務がある契約
・労働時間に関わらず、仕事の完成品に対して報酬を受け取る
・仕事が完成しない限り、報酬を受け取ることができない
受注側
(ベンダー側
労働者派遣契約
・仕事に対する完成義務はない契約
・労働時間に応じて報酬を受け取る
発注側
(クライアント側)

自社にあった契約方法を検討しましょう

今回は混合されやすい3つの契約方法の特徴とそれぞれの違いについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
各契約方法の内容をしっかりと理解しないと、大変な事態になってしまうこともあります。

例えばSES契約のエンジニアにクライアント企業から指揮命令を出すことは派遣契約扱いとなり、
SES契約においては法律違反となるので、注意が必要です。

内容を曖昧にせず特徴を理解して、自社にあった契約方法を検討していきましょう。