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22.11.15

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すぐに理解!スクラム開発における用語を集めてみた。

「スクラム開発に興味があるけど色々な単語があってややこしい」「馴染みの無い言葉ばかりで全然理解できない」など、スクラム開発に興味があるけど単語が難しくて理解できない、自分の中で整理できないことはありませんか?

本記事を読むだけでスクラム用語が理解できるように、スクラム開発で頻出する用語をまとめ、わかりやすく解説していきます。

スクラム開発における役割

スクラム開発には三つの役割があり、チームメンバーはそれぞれの役割に従って業務を行います。それぞれの役割について見てみましょう。

 

スクラムマスター

スクラムマスターとは、スクラムを円滑に進めるための責任者です。スクラムの価値観を理解し、その価値観をチームに浸透させ、円滑な開発をサポートします。また、プロダクトオーナーや開発者が抱える問題の解決にも取り組みます。

「スクラムマスター」については以下の記事で詳しく解説しています。
スクラムマスターとは?アジャイル開発における重要性と役割について解説!

 

プロダクトオーナー

プロダクトオーナーとは、プロダクトの価値を最大にする責任者です。プロダクトの価値を最大化するため、開発の方向性を決め、バックログと呼ばれるタスクのリストを管理します。

「プロダクトオーナー」については以下の記事で詳しく解説しています。
プロダクトオーナーとは?スクラム開発における重要性と役割を解説!

 

開発者

開発者とは、その名の通りプロダクトの開発を行う人を指します。開発者は、スプリントに対して責任を持ち、プロダクトオーナーの意向に沿って作業を完了させるために主体的に開発を進めます。

開発者は、スプリントの透明性を保つため、デイリースクラムと呼ばれるミーティングを毎日行い、各開発者がどの作業をしているのか、困っていることはないかなどの情報共有を行い、開発が遅れないようタスクの調整を行います。情報共有の結果、開発者だけで解決できないような問題はスクラムマスターに引き継がれ、スクラムマスターが課題解決のために動きます。

スクラム開発は短期間で開発を行う手法のため、期間内に開発を完了させるため、開発者は一定の技術水準が求められます。

スクラム開発の用語

ここまでスクラム開発における役割は何があるのかを見てきました。

ここからは、スクラム開発とは何か、またスクラム開発で頻出する用語を解説していきます。スクラム開発には、さまざまな用語があるため、混乱しないようしっかり意味を理解しましょう。

 

スクラム

スクラムとは「スプリント」と呼ばれる一ヶ月以内の短い期間の中で、機能単位で計画→設計→実装→テストといった開発工程を反復し、少人数のチームで積極的にコミュニケーションを取りながら、タスクや役割を分散して開発を行うアジャイル開発手法の一種です。ラグビーのスクラムにちなんでスクラム開発と呼ばれます。

「スクラム開発」については以下の記事で詳しく解説しています。
スクラム開発とは?アジャイル開発との違いやメリットとデメリットを解説!

 

アジャイル開発

アジャイル開発とは、「素早い」「機敏な」といった意味のアジャイル(Agile)という単語が名前の由来となっている、システム開発の手法の一つです。「仕様変更に強く」「開発速度が速い」のが特徴です。スクラム開発はアジャイル開発手法のうちの一つです。

スクラム開発の他にも、アジャイル開発には「エクストリーム・プログラミング(XP)」「ユーザー機能駆動開発(FDD)」といった開発手法が存在します。

「アジャイル開発」については以下の記事で詳しく解説しています。
アジャイル開発の特徴とは?メリット・デメリットもわかりやすく解説!

 

スクラム開発の三本の柱

スクラム開発にはスクラム開発を成功に導くための三本の柱というものが存在します。三本の柱とは、主にスクラムの進め方や、開発における考え方についてまとめられたもので、以下のように構成されています。

透明性 開発のプロセスや作業をメンバー全員が把握できるようにする
検査 問題や課題にいち早く気づくために頻繁に確認を行うべきであるという考え方
適応 起こった問題などに対し、これ以上被害が大きくならないように軌道修正などを行う

 

スクラム開発の5つの価値基準

5つの価値基準とは「確約」「勇気」「尊敬」「公開」「集中」という5つの価値基準が存在しています。この価値基準をどこまで満たせたかによって、スクラム開発が成功したかどうかの基準とします。

確約 ゴールを達成するために、チームメンバーそれぞれがゴールをしっかり目指し、お互いにサポートすることを確約する
勇気 正しいことをする勇気や困難な問題に取り組む勇気を持つ
尊厳 お互いに能力のある独立した個人として尊敬し、一緒に働く人たちからも同じように尊敬される
公開 スクラムチーム、ステークホルダー全員が、作業や課題を公開する
集中 目標達成のため、可能な限りスプリントの作業に集中する

 

スクラムチーム

スクラム開発では「スクラムマスター」「プロダクトオーナー」「開発者」に役割を分けて開発を行います。スクラム開発は最短1週間の短い期間で機能の開発を行うため、短い期間内にタスクを完了させるためにチームメンバーは自発的な行動と、機能開発を遂行するための技術水準が求められます。

スクラムチームのメンバーは、目標達成や問題解決のため、メンバー同士の積極的なコミュニケーションが求められます。スクラム開発では短期間で計画→設計→実装→テストといった開発工程を行うため、問題が発生しないようにメンバー間の認識齟齬を無くしたり、問題が発生した場合に早期に対応することが重要となっています。

 

ステークホルダー

ステークホルダーはスクラム開発固有の用語ではありませんが、プロダクトオーナーの役割を理解する上で大事な言葉です。ステークホルダーは、プロダクトに対して利害関係を持つスクラムチーム以外のメンバーのことで、会社の上司やプロダクトの利用者、スポンサーなどを指します。

プロダクトオーナーは、プロダクトの価値を最大限高めるため、プロダクトに関する情報をステークホルダーから聞き出す必要があります。ステークホルダーの意見を無視して、価値の高いプロダクトを作り上げることは難しいため、ステークホルダーの存在は重要になってきます。

 

スプリント

スクラム開発では、開発期間を一週間から一ヶ月の短い期間で区切り、その短い期間の中でやるべき機能を選別し、計画→設計→実装→テストといった開発工程を一通り行います。この一週間以上、一ヶ月以内の短い期間に区切られた期間のことをスプリントと呼びます。

スプリントが終了すると、機能の開発が完了しているかなどの確認を行い、終了していなければ開発のスケジュールを変更し、開発を無事に終えることができるよう調整を行います。このスプリントが終了した後の確認作業をスプリントレビューと呼びます。

スプリントが適切に管理されていると、スケジュールが大きく遅れるような問題が起きづらいため、スプリントの管理はスクラム開発を期限内に行うため重要となってきます。

 

バックログ

バックログとはプロジェクトに関わる要件やタスクなどを管理するものです。バックログには二種類あり、ステムの要件や機能を優先度ごとに並べ明確にした「プロダクト・バックログ」と、スプリント期間内に着手・完了させるタスクをプロダクト・バックログから抜き出しリストアップしたもの「スプリント・バックログ」と呼びます。

「バックログ」については以下の記事の中で詳しく解説しています。
スクラム開発とは?アジャイル開発との違いやメリットとデメリットを解説!

 

正確に言葉を理解してスクラム開発を成功に導こう

本記事では、スクラム開発で頻出する用語をまとめてきました。

スプリントやバックログなど、聞き馴染みの無い言葉だと思いますが、本記事で紹介した用語をしっかり理解することで、スクラム開発の基本的な考え方や、運用方法の説明などがわかりやすくなると思います。また、スクラム開発における価値基準や役割をしっかり理解することで、メンバーが行うべきタスクや与えられた役割が明確になり、スクラム開発を円滑に進めることができるでしょう。

スクラム開発の用語をしっかりと理解し、スクラム開発成功への第一歩を踏み出しましょう!