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22.01.18

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ラボ型開発のメリット・デメリットを知ろう!

ひとくちにオフショア開発といっても、開発形態はさまざまであり、案件によって使い分けることが必要になります。
オフショア開発を調べているとよく「ラボ型開発」というワードを目にするのではないでしょうか?

今回は最近オフショア開発で注目され、導入が増えてきたラボ型開発のメリット・デメリットについて解説します!

ラボ型開発とは

まずラボ型開発とは何か簡単に説明すると…
ラボ型開発とはある一定期間(半年〜1年)の間、お客様専用の開発チームを作成し、開発を行うという契約形態で、ラボ型契約やODCと呼ばれることもあります。
単純に開発を請け負うのではなく修正も含めて行うため「準委任型開発」とも言います。

近年のオフショア開発ではラボ型開発と請負型開発という2つの契約形態があり、それぞれの特徴を生かすため、プロジェクトによって使い分けられます。
この2つの違いについてはこちら(ラボ型開発とは?ラボ型開発と請負開発の違いを解説。)を参照ください。

ラボ型開発の4つのメリット

優秀な人材を長期間確保することができる

高度な技術を持ったエンジニアを安定的に確保することは、開発を行う際に重要かつ難しい項目です。
そこでラボ型開発を活用することで、優秀なエンジニアを確保し続けることができるため、持続的で安定した開発を実現できます。

期間内であれば継続的に案件を発注することができるため、案件ごとにプロジェクトを編成し直したり、一から情報共有する手間も必要なくなりますね。

技術的なノウハウを蓄積できる

一定期間チームで開発することから、必然的に開発ノウハウを自社に蓄積することが可能です。
日本のエンジニアに劣らない技術を持つ優秀なエンジニアと協働して開発を行うことで、自社にはないノウハウを蓄積しやすい環境ができ、品質・スピードともに改善していくことができます。
契約期間中おなじ開発チームに継続的に依頼ができるため、プロジェクトの立ち上げにかかる工数が大幅に削減できることもメリットの1つです。

仕様変更にも柔軟に対応できる

請負型開発では成果物に対する契約であることに対し、ラボ型開発では作業要員×期間に対する契約になります。
つまり契約期間中に仕様変更が度々発生しても、追加費用も発生せず、柔軟に対応することが可能です。

新たなシステム開発などをする際など、仕様変更や機能追加を行うことが多いので、そういった面から見てもラボ型開発は魅力的です。

国内のエンジニアよりも人件費を抑えやすい

委託先としてベトナムなどの東南アジアが選ばれることが多いラボ型開発は、コストを抑えて開発できることが最大のメリットです。
東南アジア諸国の場合、日本で開発チームを雇うよりも30~50%程度コストを削減できると言われています。
並びにラボ型開発を活用することで仕様変更や修正の費用も発生しないケースが多いため、コストを抑えやすい傾向にあります。

ラボ型開発の2つのデメリット

契約期間中は仕事がなくても費用が発生する

ラボ型開発では作業要員×期間で契約するため、仮に想定した開発が早期に完了した場合でも契約期間中はコストが発生します。
そこで契約期間中は仕事不足にならないように調整することが大切になります。
例えば、開発リソースの使い方は自由度が高いため、余ったリソースを別の開発業務にあてるなど柔軟に調整することでリスクを回避することができます。

開発チームの構築に時間がかかる

請負型開発に比べ、ラボ型開発は長期間の開発なので、開発チームの構築が非常に重要になります。
ラボ型開発では、開発の内容や自社の文化などを考慮し、分野に特化した人材をアサインしてチームを構成します。

チーム内でのコミュニケーションフローの確立や、自社の開発プロセスや品質基準の浸透、ナレッジ蓄積やドキュメント管理の仕組み作りなど開発チームの立ち上げをしっかりと行うことが重要になるでしょう。

ラボ型開発を成功させるために…

今回紹介したようにオフショア開発でも注目されており、メリットも多いラボ型開発において大切なことは
まず自社の開発プロダクトに適した開発か検討することです。
例えば「仕様が完全に決まっている」「自社でもできる単純な開発」などはラボ型開発の強みを活かすことはできません。

また長期間の契約になるので開発途中で後悔しないためにも、事前に社内で開発計画の検討・委託会社の選定を行うことで自社の開発を成功に導くことができるでしょう!