• home
  • ブログ
  • オフショアでラボ型開発をする際の選び方とは…
  • アウトソーシング
  • オフショア

22.01.31

  • twitter
  • facebook

オフショアでラボ型開発をする際の選び方とは…

国内ITのリソース不足の解消やコスト削減のために、オフショア開発が注目されるようになりました。
オフショア開発には、プロジェクトごとに単発で契約を結ぶ「請負開発」と、長期間に渡り開発チームを確保する「ラボ型開発」の2種類があります。
しかしオフショア開発を検討する際、どちらの契約方法が自社の開発にあっているのか悩まれますよね…

そこで今回はオフショアでラボ型開発をする際の案件や開発先の選び方について解説します!

ラボ型開発に向いている案件とは…

中長期的な開発案件

ラボ型開発は基本的に半年から1年ほどの中長期的な契約となり、契約期間中は仕様変更や修正を新たな見積もりなしに依頼できます。
オフショアでラボ型開発をすることで、国内で同じ期間開発するよりもコストがかなり削減できることが最大の魅力となります。
それだけではなく、長期間同じチームで開発することで、信頼関係が構築できたり、ノウハウが蓄積されることでよりスピード感を持ったクオリティの高い開発につながります!

仕様変更が多いアジャイル案件

アジャイル開発とは、システム開発手法の一つで、製造からテスト、リリース、そして検証を繰り返す手法です。
仕様変更があったとしてもその都度要件定義や見積もり作成の必要がないため、スピーディーに開発に取りかかることができるラボ型開発はアジャイル案件に適していると言われています。

複数案件を保有している

例えば、自社内で開発案件が豊富にあるが自社のリソースでカバーできない場合、納期の遅れが発生したり、そもそも案件を受けれず断ってしまうケースがあるでしょう。
そんな時はラボ型契約で外部に人材を確保することで解消することができます。
一見外部に委託することはよりコストがかかってしまうのかと懸念もあると思いますが、中長期的な目線で見た時にコストメリットが大きいと言えるでしょう。

既存プロジェクトの運用保守

オフショアでは開発業務以外を委託することも可能です。
そこで既に動いている既存のプロジェクトの運用保守業務やテスト検証業務を委託することができます。

例えば、国内で派遣社員を雇ったり、外注する場合は、金銭的・時間的コストが大きくかかります。
一方でラボ型は国内よりも安いコストで運用・保守をしながら、サービスの変更・改善などにも柔軟に対応することができます。

ラボ型開発を依頼する際の2つのポイント!

①技術レベル

ひとくちに開発といっても、案件によって必要な技術レベルは様々です。
優秀な人材が揃っていても、具体的な技術レベルを事前に確認していなければかえって学習コストがかかる場合もあります。

単に技術の有無ではなく、自社の開発分野に強い企業かどうかを確認しておきましょう。
また技術レベルの確認は学習コストを抑えるだけでなく、自社にノウハウが蓄積できるか判断するポイントにもなりますね。

②言語能力

「日本語対応可能」と記載がある開発企業は多くありますが、実際のブリッジエンジニアやコミュニケーターの日本語レベルにはバラつきがあります。
現場レベルでの言語能力を確認しないまま契約してしまうと、実際に開発する際、思うようにコミュニケーションできないという事態に陥る可能性があります。

そこで円滑な開発のために、契約前に担当者と日本語で会話してみたり、日本語能力試験の認定状況を確認することも大切なポイントです。
もちろんN1、N2所持者であっても、ビジネス会話をスムーズに行えるとは限らないのであくまで目安として参考にしましょう。

N1 幅広い場面で使われる日本語を理解することができる。
N2 日常的な場面で使われる日本語の理解に加え、より幅広い場面で使われる日本語をある程度理解することができる。
N3 日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができる。
N4 基本的な日本語を理解することができる。
N5 基本的な日本語をある程度理解することができる。

 

参考:日本語能力試験「認定の目安」

ラボ型開発に適している国はベトナム?

オフショア開発で人気のある国「ベトナム」では請負型開発だけではなく、ラボ型開発も人気があります!

その理由としてあげられるのは…

・勤勉で真面目な国民性
・日本語話者が多く、コミュニケーションが取りやすい
・優秀なエンジニアが多い

中長期間チームを組んで開発するラボ型開発において、日本人との相性の良さやエンジニアの技術力の高さは必要不可欠です。
またIT先進国であるが、人件費が高騰しつつある中国やインドに比べて、コストを削減できることもベトナムを選ぶ最大の魅力でしょう。

ラボ型開発を自社の開発で活かそう!

上記では自社の開発でラボ型開発を取り入れる際の選び方・ポイントについて解説しました。
案件によっては請負型開発の方が向いている場合もあるので、それぞれの特徴やメリット・デメリットも事前に考慮して、
「自社のリソースが足りていないから外部に開発チームが欲しい」「ラボ型開発の方が自社の開発案件に合っているかも」と思った方はぜひラボ型開発を検討してみてください!

ラボ型開発・請負開発については、下記の記事も参考にしてみてください。

ラボ型開発とは?ラボ型開発と請負開発の違いを解説。
ラボ型開発のメリット・デメリットを知ろう!