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22.02.09

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ラボ型開発の発注先について…それぞれの特徴を紹介。

ラボ型開発を検討する際に、まず「どこの国」を選ぶのが良いか悩むのではないでしょうか…?
調べてみると国内や海外、さまざまな国と地域でラボ型開発は行われておりますが、候補がたくさんあって選びきれないという方もいらっしゃると思います。

まず1つ目の選択肢は国内の地方に開発を委託するニアショア開発か海外に開発を委託するオフショア開発か。
そして2つ目はオフショア開発をするとしたらどの国が自社の開発先に適しているのか…

そこで今回はラボ型開発の発注先について、それぞれの国の特徴をメリット・デメリットを踏まえご紹介します。

オフショア開発とニアショア開発の違い

オフショア(off shore)とはそもそも「沖合」を意味する用語で、「海外」を指す言葉として使われます。
金融用語として広まったオフショアは、後にシステム開発を海外のエンジニアへ委託する「オフショア開発」として広まりました。
中国や東南アジアに開発を委託することで、日本国内では実現できなかった大きなコスト削減に成功しています。

一方ニアショア(near shore)は直訳で「近くの海岸」を意味する言葉で、ビジネスにおいて「地方企業への外注」などを指す言葉として使われており、システム開発の分野において地方の企業へ開発業務を委託するという意味で広まりました。
地方に委託することで、都市部と比較すると開発コストを抑えられるだけではなく、国内なのでコミュニケーションが取りやすいという面でメリットがあります。

詳しいオフショア開発とニアショア開発の説明はこちらの記事を参考にしてください!
・オフショアとニアショアとオンショア。似ている言葉の違いとは…?

海外に委託する「オフショア開発」

ではオフショア開発をする場合どこの国が適しているのか疑問を持つかと思います。
そこでオフショア開発先として人気のある国を3つ紹介します!

ミャンマー×オフショア開発の特徴

近頃少しずつ増えてきているミャンマーでのオフショア開発。
その理由として1番の特徴が「人件費が日本の約5分の1に抑えられる」ことです!
また人件費が安い=優秀な人材がいないというわけでもありません。

しかし問題点を挙げるとすれば、まだインフラが整っていないこともあり、停電などが起きやすいです。
それが原因で思うように開発が進まないこともあるでしょう。

【メリット】
・人件費がおよそ日本の5分の1で、他国の委託先に比べてもかなり安い
・親日家で日本人と親和性が高い国民性
・日本語学習が人気になってきており、能力に長けた人材を確保できる可能性が高い

【デメリット】
・インフラがまだ整っていないので、工数が伸びやすい

中国×オフショア開発の特徴

昔からオフショア開発先として、実績のある中国では、毎年何十万人もエンジニアとして就職しており、
人材リソースは十分に確保されています。
また、中国オフショア開発会社の多くが、対応できる案件の幅も広く、選択肢がたくさんある事も魅力の一つです。

しかし、エンジニアの数が多いということは、スキル面で国内の人材よりも劣る可能性があることが懸念点となります。

【メリット】
・エンジニアが多く、リソースが確保しやすい
・対応できる開発案件の幅が広い
・日本語が堪能なエンジニアが多く、コミュニケーションコストが低い

【デメリット】
・スキル面で国内より劣る部分もある
・経済成長に伴い、人件費を抑えることが難しい場合もある

ベトナム×オフショア開発の特徴

近年最も人気のあるオフショア開発先であるベトナムは、真面目で親日家な国民性から日本人と友好的にプロジェクトを進めることができます!
IT人材の育成に国を挙げて力を入れていることから、優秀な人材も増え国内と遜色ない開発も可能です。

現在ベトナムの人件費は国内に依頼する場合に比べ、2分の1〜3分の1程度と言われておりますが、将来的には経済成長に伴いコストが上がっていく可能性が高いです。

【メリット】
・真面目で親日家な国民性を持ち、友好的にプロジェクトを進められる
・若く優秀な人材が豊富
・人件費が国内の2分の1〜3分の1程度

【デメリット】
・経済成長に伴い、将来的にコストが上がる可能性がある

オフショア開発共通の課題

どの国においても日本語を学習している人は多く、ある程度の会話やコミュニケーションには問題ないかと思いますが、
やはり考え方や文化に違いはあります。
日本独特のニュアンスが伝わらなかったり、認識の齟齬が生まれ完成品が意図するものと違ったという失敗はよくある話です。

そこで図や表を用いて説明したり、オンラインミーティングをこまめに行い認識の共通化を図ることは、オフショア開発にとって最も大切なことです。

地方に委託する「ニアショア開発」

最初にお伝えした通り、ニアショア開発とは「開発を国内の地方に委託する」ことです。
札幌などの地方に委託することで、都市部よりもコストを削減できるという特徴があります。

ニアショア開発の場合国内での委託になるため、オフショア開発とは違ったメリットがあります。

【メリット】
・時差がなく、ミーティングもしやすいので進捗状況をこまめに確認できる
・物理的距離もほぼないため、現場を訪れて担当者とダイレクトなコミュニケーションが取れる
・日本人ならではの考えが通じやすく、コミュニケーションコストがかからない

【デメリット】
・地方と言っても国内なので、東南アジア諸国と比べると人件費がかかる
・国内の人材が不足しているため、リソースの確保が難しい

どこに依頼するかよく考える

今回はラボ型開発の発注先について、検討できるよう各国の特徴について紹介しました。
メリット・デメリットはそれぞれございますが、依頼してから後悔しないように、自社の考えや理想に合う委託先かどうかを十分に検討しましょう。

コスト面や技術面、そして日本との相性を考慮すると、現在ベトナムはオフショア先の中で最も人気があります。
こちらの記事ではオフショアにオススメのベトナム企業も紹介しておりますので、よろしければ参考にしてください!

【2022年版】ベトナムのオフショア企業おすすめ3選